色鉛筆画を見に熊本へ

12月は瞬く間に時間が過ぎて、ブログも手つかずのまま年の瀬になりました。12月のイベントは無事に終わり、ピアノスクールのは冬休みに。さっそく気になっていた色鉛筆画を見に熊本現代美術館へ行ってきました。


「鉛筆のチカラ」木下晋・吉村芳生展。「無数の輝く生命に捧ぐ」(写真)は吉村氏の代表作の一つで、僕の自宅にはこの絵を表紙にした2015年のカレンダーがかけてあります。来年は色鉛筆で描かれた花々をめくり、一年を過ごす事になるでしょう。他にもコスモスやケシ、ヒマワリの絵も展覧会では見ることができました。精密な描写の向うに無限の広がりを感じる素晴らしい絵でした。吉村氏が愛用したのはファーバーカステル社(ドイツ)の色鉛筆。ドイツ製の色鉛筆は日本の文具店にはだいたい置いてありますから、使った事がある人も多いのでは。明らかに日本製とは異なる色合いなんですよね。発色がより軽やかで鮮やかです。新聞紙を精密に模写して自身の顔を映した作品や、10メートル以上にわたり黙々と鎖を模写した前衛的な作品もありましたが、僕は個人的に花を描いた色鉛筆画が好きでした。極めて薄く描かれた鉛の層がまるで湿度をつたえる空気のようで日本的だし、西洋の油絵と同じくらいのインパクトもあります。熊本に行った際には是非立ち寄るといいですよ。展覧会は2月8日まで。