昨日は南区寺塚にあるオーストリア菓子サイラーのコンサートに出演しました。ドイツの匂いがする生地が好きで、近くに来た時にはパンやケーキを買いに立ち寄っていました。今年の3月からクリムトカフェという名前でカフェスペースが増設され、最近は活発にコンサートが開催されているとのこと。そして、設置されているピアノはなんとベヒシュタイン。ベルリンに本社をおく由緒あるピアノメーカーですね。金色の輝かしいベヒシュタインでカフェに似合うクラシックの小品を演奏しました。ショパンのワルツ、シューベルトのスケルツォ、バッハのフランス組曲、ベートーヴェンのエコセイズなど。短い曲ですが沢山弾いたので結構大変。がっつりした曲は入れてなかったけれど、クラシックの気軽な一面を楽しんでもらえたかなと思います。
以前からあるサイラーのカフェスペースはオーストリアの田舎風で、きっとお店の故郷オーバーエスターライヒをイメージしているのでしょう。それに対してクリムトカフェはまさにウィーンの街角の喫茶。ウィーンの画家クリムトのレプリカがたくさん飾られていました。優雅で上品。クラシックな雰囲気が漂う福岡では珍しいウィーン風のカフェです。
演奏は無事終わったので帰りにオーストリアはリンツ地方の伝統菓子「リンツァートルテ」を買って帰りました。ナッツとシナモンの香りがよく、ジャムが生地にふんだんに練り込んであります。これがとても美味しいのです。フォークを入れた感じがしっとりしていて、パイのようにパサパサと表皮が飛び散らないのもいいです。とにかくお勧め。パンが好きな人にはひと味違ったドイツ系のパンも試して欲しいですね。来年はイブニングコンサートにも出演するかもしれませんので、またお知らせします。
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