自分たちのサッカー

朝起きるとドイツ優勝の知らせが飛び込んできました。予選と決勝トーナメントの戦いぶりからドイツが優位だろうと思っていたので、結果にはすんなり頷けます。そして、第二の祖国とまでは言わずとも、学生時代に5年間住んだ国であるドイツの優勝は素直に嬉しいですね。「それなら早起きして観るべきだ」との声が飛んできそうですが、ごもっともです。まあ、にわかサッカーファンなので許して下さい。

ドイツはあらゆる面でぬかりがない国です。組織作り。若手の育成。戦術の理解。近年は優勝こそ遠ざかっていたものの、毎回ベスト4あたりまで残るのは底力がある証なのだろうと思います。不屈の精神が実って、ようやく手にした成果だという気がします。10年や20年の計といっても過言ではありません。リスペクトです。日本チームは口を揃えて「4年間自分たちがやってきた事を表現する」「自分たちのサッカーをする」と言うけれど、4年という期間はそれほど長い期間だろうか。相手あっての勝負なのに、自分たちのサッカーだけに固執していいのだろうか。まるで呪縛されたように繰り返される「自分たちのサッカー」という表現。裏を返せば、そこまで口に出して言わなければいけない程に私たちは「自分たちがない」民族なのかもしれません。新しい日本代表監督。今度はメキシコ人ですって。4年後の自分たちの行方はいかに。