今週末は知人宅でサロンコンサートをする事になっていて、バッハのフランス組曲5番とインベンションなども少し弾こうかと思っています。今日は久しぶりにバッハ三昧。毎日の練習でバッハを弾かなかったとしても、インベンションや小プレリュード集を生徒と一緒に勉強するので、バッハの音楽に触れない日はありません。インベンションはピアノ学習者のために、そして対位法のいろはを勉強できるように書かれた作品。バッハは自分の生徒や子供たちのためにインベンションを、後妻のアンナのために「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」を与え、音楽の素養をつけさせたのです。音楽帳に収録されている曲は、モチコピアノスクールの子供達も喜んで弾いています。バッハの家庭で流れていたシンプルで美しい音楽は、いまでも世界中の家庭に音楽の恵みをもたらしている。そう考えると、バッハは偉大な教育者です。
バッハは様々なジャンルで芸術的金字塔を打ち立て、日課であるミサ曲を何十年も書き続け、喫茶店で学生オケを指揮し、生徒達にカツラを投げつけたりして教え、子供を20人こさえ、そのうちの何人かを後世に名を残す音楽家に育てました。教育にも熱かったバッハのおかげで、僕も随分と恩恵を受けています。バッハに立ち戻ると、頭の中が整理整頓され、心がすっと落ち着きます。バッハが残してくれたのは音楽の「正しい道しるべ」。そんな気がするのです。
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