二人の生徒

小学生の生徒二人が、小さなコンサートに出演しました。会場は天井が高い教会で、椅イスが100~120席といった感じです。程よく埋った客席。知らない所で、知らないお客さんの前で注目を浴びて、たった一人で演じるのです。大した度胸だと思いませんか。

 

思い返せば、僕は本番で弾く時にかなり緊張していたと思います。その日が近づくとだんだん憂鬱な気分になって。でもなんとなく弾いてしまって、終わってバンザイ。これでしばらく弾かなくていいやと思って、ただただホッとしていました。小学生の時って、そんな感じでしょ。今回弾いた二人も終わってバンザイだったようですが、「どうだった」の質問に対して、「だいたい良かったけど、装飾音がちょっとね」とか「モーツァルトは上手く弾けたけど、バッハの出だしで間違えちゃったからね」などと、嬉しい中にも悔しさが交じっている様子でした。いい経験になったのかなと思います。先生としては、次へのステップが何より楽しみですから。