心を静めています

朝から本を読む一日です。テーブルの片隅で、2週間くらい開かれることなく鎮座していた一冊、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読み進めました。開始10分、「限定された目的は人生を簡潔にする」のフレーズに打たれました。「巡礼の年」のタイトルから連想していたのは、もちろんリストです。村上ワールドには必ず登場する、クラシック作品。この本で象徴的に流れている、「ル・マル・デュ・ペイ」は「巡礼の年一年目、スイス」の中のピアノ曲です。邦訳は「郷愁」。灰田氏お勧めのラザール・ベルマンで聴いてみましょう。

 

今日はこの後、あいれふホールで「山田力ピアノリサイタル」のリハーサルに立ち会い、それから井尻教室のレッスンに向かいます。そして、いよいよ夜は本番です。台風が接近する中でのゴルドベルク変奏曲。心を落ち着けて、静かに待ちたいです。