財津徹さんとのドイツリートリサイタルを終えました。行きがけ、別府湾サービスエリアで一息つこうと外に出ると、けっこう強い冷風が吹いていました。今年は桜の開花が早く、3/31の今日は散り始め。ICから市内に下る坂道には至る所に桜並木がありました。案の定、強風に煽られて散って行く花びらもあり、次の季節の到来を告げています。路肩に寄せられた桜絨毯もまた一興。
プログラムはベートーヴェン「遥かなる恋人に寄す」、同じくベートーヴェン「ピアノソナタop.109」、休憩を挟んでシューマン「詩人の恋」。若林さんの分かりやすい曲目解説付きでした。ベートーヴェンとシューマンの歌曲は財津さんと念入りのリハーサルを重ねてきました。いよいよ最後の本番という意気込みに加えて、終わってしまう寂しさもありました。シューマンの「詩人の恋」は良い演奏ができたと思います。会場の富士屋ギャラリーは、大分のクラシックシーンには欠かせない存在になっているようです。天井は高く、立派な梁で組まれており、両脇からは障子越しに柔らかい自然光が差し込みます。お客さんや、地元スタッフの方々の繋がりも強く感じられる温かいコンサートでした。コンサートの後に温泉に入れるのも、別府の良い所です。
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