ホンマでっかTVでお馴染みの脳科学者、澤口俊之氏の講演会に行って来ました。なんと900席のイベントホールが満席でした。「習い事はピアノだけでいい」の発言はインパクトがあり、「脳科学的には...」の澤口先生はあっちこっちで引っ張りだこみたいです。気になるその根拠は。以下、90分の講演会あらすじを簡単にまとめました。
IQ=知能指数
HQ=人間力(将来の夢を見る力、問題解決力、創造力、集中力、思いやり、協調性etc.)
1.脳には様々な領域があり、中でも前頭前野は脳全体の監督役なのでとても大切。
2.前頭前野は人間特有の領域で、これを発達させるとIQではなくHQを高めることができる。
3.HQを高めると未来志向行動力と社会関係力が身に付き、理性も備わる。
4.HQの向上は夢の実現、社会的成功、良好な恋愛と結婚生活に繋がる。
5.学校の科目ではHQを高められないが、適年齢にトレーニングすれば簡単に向上する。
6.HQ向上カードゲームみたいなものを自作開発したが(発売中)正直あまり面白くない。
7.たくさんの習い事や遊びで実験し、ピアノだけが全ての実験でダントツの効果を出した。
8.ピアノによって脳の構造が劇的に変化する事が証明された。
9.ピアノの稽古で高度な言語機能が身に付き、交渉能力、説明能力、語彙力が伸びた。
10.自分の末っ子はピアノ(電子ではない)を習い、とんでもなく優秀になった。偏差値75。
11.長年発達障害の相談を受けているが、ピアノの稽古でかなり改善される。
分かりやすい学術的な話と雑談が混ざって、楽しい講演会でした。それにテレビ同様に、キャラクターが面白い。ピアノの先生がこの講演を聞いて「ほらピアノはいいでしょ、習いなさい。」と言うのはとても無責任ですよね。今回紹介された数多くの実験では、ピアノを習った場合とそうではない場合で分けられていて、「ピアノの習い方」では場合分けされていませんから。その辺は普段のレッスンで実験してみようと思います。学者ではないので「脳科学的には...」とは言えませんけど。
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