オクトーバーフェスト

先週から博多の冷泉公園で開催されているオクトーバーフェスト。外でビールを飲むにはちょっと寒そうな季節ですが、わいわい賑わっていました。大きなテントの中にステージが作られていて愉快な音楽付きです。お尻がボテボテ落ちるようなドイツの田舎っぽい4拍子のリズム。ビールが進む。ドイツの有名ビールから、見た事もない日本の銘柄も揃っているのでビールファンにはたまらないお祭りです。Weizen Bier(酵母が濾過されていないビール)やSchwarz Bierも勢揃いしています。Weizen Bierは濾過の具合でクリスタル、ヘーフェ、ドゥンケルといって濃度も違う。北ドイツには殆どのレストランでヘーフェヴァイツェンが置いてありました。喉越しと苦み指向のビールとは全く違う、まろやかでコクがあって、麦の香りがフワッと広がる大地を感じるビール。晴れた日にのんびりテラスで飲みたい。ああ、最高に美味しい。Schwarz Bier(黒ビール)は旧東ドイツのヴァイマールで飲んだ時に感動した。この辺りは有名黒ビールのケストリッツァーの本場で、夕方ビアホールに行くと皆黒ビールを飲んでいる。日が暮れて、蝋燭明かりの重厚な木組みの内装がよく似合うのだ。意外にもWeizen Bierほど濃厚ではなくスッキリしていて品がある。漆黒の闇に消えてなくなる繊細な泡の様子は、ビールのくせに綺麗で鑑賞に値する。オクトーバーフェストは19日から昨日まで開催されていて、連日大賑わいだったようです。懐かしいビールとソーセージをつまんで、帰りに蕎麦で締めました。ビールのせいか夜の風はひんやり冷たく、早くも冬の気配を感じました。