ドイツ歌曲のレパートリーを開拓すべく、ここ最近はベートーヴェン、シューベルト、シューマンなどに取り組んでいます。先日はテノール歌手の先輩に連れられて、別府の会場でのリハーサルを兼ねた温泉ツアーへ。会場は明治の旅館建築として名高く、情緒と風格のある素晴らしい造りです。別府はアルゲリッチゆかりの地でもあるので、地元の音楽への関心度は高いそうです。午前、午後としっかり合わせ練習をした後、蒸し湯という珍しい温泉に案内されました。簡単に説明すると、温泉の蒸気のサウナみたいなもの。天井の低い密室に敷き詰められた藁の上に寝て、満足するまで汗を流すわけですが、慣れないので気を抜くとそのまま気が遠のいて蒸し焼きになってしまいそう。結局10分程で我慢できなくなって、その後は普通のお湯に入りました。この周辺は、旅館や風呂屋だけでなく、あちこち路面からも蒸気が立ちこめていて、地獄の地と伝えられたのも納得です。夜は海鮮、地獄蒸し、いろいろな地元料理を頂きました。美味しかったです。僕はそれなりに料理はしてきたのですが、「蒸す」ことはあまりやってなかったな。油を使わないし、栄養価も高くてヘルシーです。しかもここでは天然蒸気で料理が出来るというエコ。夏も本番なので、体力をつけて乗りきらないといけませんね。
コメントをお書きください